
前回に引き続き、カメラのセンサーサイズに関する情報をまとめる。今回はフォーサーズと1型センサーについて解説する。
フォーサーズ(Four Thirds)は、デジタルカメラ用に設計された撮像センサー規格の1つである。センサーは4/3型であり(※「型」については後述の1型センサーを参照)、これが名称の由来となっている。フォーサーズシステムはもともと一眼レフカメラ用の規格であったが、2008年にミラーレスカメラ向けとして発展したマイクロフォーサーズシステムが発表された。両システムではセンサーサイズは共通であるが、レンズマウントやフランジバックなどの規格が異なっている。
センサーサイズは横17.3mm×縦13mm、アスペクト比は4:3であり、フルサイズ換算係数は2倍である。他の多くのセンサーが3:2のアスペクト比を採用しているのに対し、フォーサーズでは4:3である点が特徴となっている。4:3は3:2に比べて縦方向の画角が広く、同じ対角サイズでも撮像面積を比較的効率よく確保できる。また、以前のデジタルディスプレイは4:3表示が主流であったため、撮影画像をトリミングせずにそのまま表示できるという利点もあった。
1型センサー(1インチセンサー)は、コンパクトカメラや一部の動画機器で使用される撮像センサー規格の1つである。センサーサイズは横13.2mm×縦8.8mm、アスペクト比は3:2であり、フルサイズ換算係数は2.7倍である。ここで、センサーサイズの対角長は15.9mmであり、1インチ(=25.4mm)とは一致しない。1インチセンサーという名称は、かつてテレビカメラで使用されていた1インチ撮像管に由来している。1インチ撮像管は外径が1インチ(=25.4mm)であり、有効撮像面の対角は約16mmであった。この約16mmという対角サイズとほぼ同等の大きさのセンサーであることから、慣例的に1型センサー(1インチセンサー)と呼ばれるようになった。つまり、「1インチ」という名称は撮像管の外径に由来しているが、実際に対応しているのは撮像管の有効撮像面サイズであり、それが約16mmなのである。
表1は前回の記事も含めた各センサーのデータ表であり、図1は各センサーサイズの比較図である。

図1:各センサーサイズの比較図
次回は、フルサイズより大きいセンサーや、スマートフォンでよく使用されている1型センサーより小さいセンサーなどについて紹介する予定である。
趣味は天文と写真と車。大学では天文サークルに所属し、暗い空を求めて日本中を飛び回っていた。 天文学を極めるために大学院に進学、在籍中は中間赤外線分光器の開発に従事。 カメラやレンズに関する記事を主に担当。
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